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マンガ家に俺はなる! ジャンプPAINTで無料でマンガが描ける


マンガというものがある。コマと呼ばれる枠線があり、そこに絵と台詞が描かれ、ストーリーが綴られている。少年マンガ、少女マンガ、4コママンガなどマンガの中にもいろいろなジャンルがある。


それを作り出しているのがマンガ家だ。最近は雑誌だけではなく、Webで作品を発表したり、SNSに投稿したりなど、マンガがよりどこでも誰でも読めるものになっている。そんなマンガを描いてみたい。マンガ家になりたいのだ。


ジャンプPAINTとの出会い

本屋やコンビニに行けばマンガがたくさん並んでいるし、Webでもマンガをよく目にする。私はマンガが好きなので、ジャンル問わずよく読んでいる。ジャンプ+などは無料で読めるので、読むマンガの量はどんどん増えている。


マンガ好きのこの記事を書いている地主です!


もう十数年マンガを読んでいるのだけれど、ついに新たなる感情が芽生えた。それは「私もマンガを描きたい」である。SNSを見ているとマンガを載せている投稿はよくリツイートされている。プロのマンガ家になれずとも、マンガを描けることに損はないのだ。


自分が美大卒であることを思い出した


ただ大きな問題がある。描き方を知らないのだ。雑誌やWebに載っているマンガは完成されたものだけ。過程を知らない。さらに技術的なことも知らない。集中線とかどうやって描くの? とか、背景とか一人で描くの大変じゃね? とかいろいろと問題がある。


そこでジャンプPAINTです!


ジャンプPAINTはマンガを描くためのソフト。パソコンでも、タブレットでも、スマホでも使える。デジタルでマンガを描くためのツールだ。全世界で130万ダウンロードされており、プロのマンガ家も使っているそうだ。無料なのがいい。


描き方講座(チャレンジジャンプ)もあるんです!


悩んでいた描き方もこのアプリで解決した。マンガを描く順番や、作り方などが丁寧に説明してある。もちろんツールの使い方も。ということで、もうマンガは描けますね。自分で言うのもあれですが、才能はあるはずなんです。小さい頃から親にやればできる子、と言われてきたので。


合計5時間半かけて描きました!


開発者と編集に話を聞く

ジャンプPAINTは楽しかった。こういうのをやりたいのよ、が簡単にできてしまう。アナログならばできなかっただろう。集中線の描き方とか知らないし、道具を揃えるお金もかかるから。まだ先月分のガス代を払っていないのだ。お金はかけられないのだ。


開発者と編集さんの集まりに来ました!


ジャンプPAINTが大変素晴らしかったので、このツールを作った「株式会社MediBang」に来た。何がすごいの? という話を聞きたい。さらにマンガをすでに描いてきたので、その講評をしてもらおうと思うのだ。ちなみに開発者さんは顔出しNGなので、イラストはジャンプPAINTで私が描きました。


こんなのが描けるんだね!(田中さんが半日で描いたもの)


ジャンプPAINT、本当にすごい、なんでもできる、と思ったんですが、そうなんですよね?

ありがとうございます。素材が多く、実用的なものが揃っています。台詞で使う文字のフォントが多いのも特徴です。またスマホでネームを描いて、クラウドに保存して、タブレットで開く。その逆もできます。こういう使い方ができるのは他にありません!

電車ではスマホでネームをやって、作業場に入ったら、タブレットやPCで作画ができるということです。スマホでも、タブレットでも、PCでも同じ環境で作業ができます

寝ている時以外はずっとマンガを描けますね

ブラシで集中線を描けるのもジャンプPAINTくらいですね。ジャンプPAINTの開発思想は、より簡単により早く、幅広い方が表現できるようにというものです。プロの人が使うプロだけが納得するものではないんです

でも、プロで使っている方もいるんですよね?

ジャンプ+の連載作家さんも使っていますよ

じゃ、私もプロと同じツールでマンガを描いたわけですね!


集中線もブラシで簡単に描ける!


数年前のマンガ賞でジャンプPAINTの元となっている、メディバンペイントで描いた方が賞を取ったこともあります

その方はタブレットで描いたんですか?

スマホで、しかもタッチペンを使わず、指で描いたそうです

すごい! 私はスマホでタッチペンだったので、今回描いてきたマンガは期待が持てますね


描き文字も素材から選べる!


描き方講座もあります。「チャレンジジャンプ」というジャンプに持ち込みをした人にだけもらえる冊子があるんですが、これがジャンプPAINTで読めます

本当は新人さんしかもらえない、入手困難な虎の巻なのですが、ジャンプPAINTでは読むことができます!


本来なら手に入らないこちらが、ジャンプPAINTで読めます!


それを読んで私もマンガを描きました。描いたキャラクターを反転させるとデッサンが歪んでいないかわかるとあったので、私も反転させて確認しました!


描いてあったので、


私も反転させました!


ジャンプPAINTでは起動した段階で、漫画の描き方がわかります。漫画を描くことに挫折しないことが大きなポイントかなと

週刊少年ジャンプの『ONE PIECE』や『僕のヒーローアカデミア』など、連載作家さんの絵だったり、テクニックを教えてもらえるというツールは他にはないので、勉強しながら描くことができます。しかも、ツールなのでそのまま描くことができるわけです

なぞって練習しよう、と書いてあったので、『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』のネームをなぞって練習しましたよ!

僕は小さい頃、マンガ家を目指していたんですよ。小一の頃に文房具屋さんに行って道具を買ったりなどいろいろやったんですが、描き方がわからなかった。当時ネットがあって、情報があれば、漫画家になれていたと思うんです。まずは描き方だと思うんですよ

その描き方は手順とかの話ですよね?

そうです、実際に漫画を描いている人の描き方とか絶対にわからないですよね。完成したものしか公開されないですから。漫研とかで先輩から聞いたりしたら分かると思いますが、そのような人に巡り会えないと上達が難しかった。もちろん根気や努力でどうにかなった人もいるとは思いますが。今の時代はすぐに調べて、すぐにわかる。ジャンプPAINTだと開けば描き方がわかり、すぐに描けるんです

ジャンプPAINTを使えば、たとえば集中線や枠線などは簡単に描ける。ただその集中線を必要とする展開やコマ割りがわからない。それが描き方講座(チャレンジジャンプ)でわかるんですよね!


背景も素材から簡単に!


デジタルとアナログ

私はデジタルで初めてマンガを描いたのですが、アナログとデジタルってどうなんですか?

どっちがいいとか悪いとかという話ではないです。ただツールメーカーとして見ると、ほぼ9割、新規はほぼほぼデジタルですね。そもそもアナログの画材が手に入りにくくなってきています

デジタルだとお金がかかりにくかったりしますよね。トーンなどが素材として準備されていますから

またスピードが上がります。手の込んだことがデジタルだと簡単にできます。たとえばウニフラッシュなど、本来は周りをベタで塗りつぶしてとしなければいけませんが、素材にあるのですぐにできます。背景も素材にあります。本来なら3、4日かかるものが数分でできてしまいます

数年前に編集が漫画を描くという企画で、初めて画材を買ってきて、ウニフラッシュを描きました。初心者が調べながらやっていると、平気で30分とか1時間とかかかってしまったんですが、ジャンプPAINTを使うと1秒です。素材としてウニフラッシュがありますから

はや!

ジャンプは友情・努力・勝利を大切にしていると言われていますが、さすがにあの努力はなんだったんだ! となりましたよ

その時間をストーリーを考えるなどに当てればいいのではないかと思います


ウニフラッシュは素材にあります!


今からマンガを始めるならデジタルがいいですかね?

メーカーとしてはそうですね。ただ広い視野で見るとアナログもできた方が、絵自体は上手いです。そんな気がします

デジタルだとめちゃくちゃ上手く描けるけど、紙だと上手く描けない方とかもいますね

同人誌イベントなどで、スケブという色紙とかスケッチブックに絵を描いてもらう文化があるんですが、すみません、ペン使えないんで、とかあります

ただマンガという形で世に発表できているならどちらでもいい気がしますよね

ルームランナーで走り続けた人と、泥道走った人はなんか違うみたいな。デジタルとアナログが混在している現状では、そういう根性論的な差はあると思います。漫画を描くこだわりもアナログの方が多いですし、ただそのこだわりをデジタルで生かしている方もいます。逆にすぐ描いてすぐ広めるに重きをおく方もいます

SNSに投稿するならスピード感欲しいですもんね!

デジタルとアナログでバトルをしているわけではないので、媒体とか時代の流れで変わっていくものだと思います。どっちがいいとか悪いとかではないんですよ


あっという間ですよ!


デジタルだと上手くなるの?

未来マンガ家地主として聞きたいのが、ジャンプPAINTだとマンガは上手く描けますか? ということです

デジタルだからと言って、上手く描けるわけではないです

ですよね、安心しました!

ジャンプPAINTのいいところが何かと言うと、道具の使い方を覚えるのではなく、マンガの描き方を覚えることができるという点です。道具がいくら良くても、描き方がわからないと永遠にマンガはできないんです。我々は道具を作ることができる。それを使ってください、はできるんですが、マンガが上手くなること、どうすれば上手くなるのかなどは、先ほども言ったように描き方講座(チャレンジジャンプ)にあります

確かに! 読んでいるだけで面白かったです!

デジタルは何度でも書き直せるし、トーンなども無限に使えるわけなので数を描けます。アナログのように少しずつ努力しないといけなかった、という部分がないんですよね。良くも悪くも、努力するから挫折が生まれるわけで、ジャンプPAINTは表現したいものが、すぐに出来るので、挫折しないですぐに次に行けるわけです

確かにそうですね、また描きたいと思っています!

そうですよね、地主さんは実際にジャンプPAINTでマンガを描いたわけですから

見ます?

はい


私の描いたマンガを、


見せました!


……あ、あ、なるほど、、、

何時間描いたんですか?

合計で5時間半です

そんなにかかります?

かかりますよ!

背景のピシってした感じがいいですね

それ素材から持ってきたやつですよ!

絵がね、おしゃれですよ、はい


昔、私がアナログで描いたもの


アナログでも、デジタルでも、魚には乗るんですね

そこはこだわりですね

アナログだと枠線がはみ出しているけど、デジタルだとはみ出していない。すごいですよ!

それはジャンプPAINTの機能ですよ、簡単に描けますから!


枠線も簡単に描けます!


美大で何をしていたんですか?

全く思い出せないんですよね。絵を描いてはいなかったことは確かですね、これを見る限り

編集部にこれが持ち込まれたらどうですか?

そうですね、、、もっとジャンプPAINTで練習してと。あと、これ主人公はどっちですか?

吉田です! 描き方講座を読んで、『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』をなぞったんですけどね


なぞっているだけで楽しかった!


回数が足りないんですよ、もっともっとやればね、連載できる可能性も0.1%くらいは

0.1%という僅かすぎる優しさ!

でも比べれば上手くなっていますよ、比べれば

5時間半もかけたんですけどね、、、

5分で描いたの間違いじゃ無いですよね?




ジャンプルーキー!に応募します!


ジャンプPAINTはジャンプルーキー!にそのまま投稿できます。投稿したらどうですか?

投稿自体は誰でもできます! 投稿自体は! はい、投稿自体は!

これ読みます?

ジャンプルーキー!は投稿されたものを必ず編集部が読みます。なので、絶対に読まれます。その先はこの作品の場合は知りません!

この絵ですしね

もちろんそれもあるんですが、そもそも内容もあれですよね。もっと描き方講座(チャレンジジャンプ)を読んでください

もう何も言わないで!!!


でも、


ジャンプルーキー!には投稿しました!!!


マンガ家を目指すぜ!

ジャンプPAINTで初めてデジタルでマンガを描いた。結果はどうあれ、めちゃくちゃ面白かった。5時間半も描いたけれど、あっという間だった。アナログだったらできない集中線や背景なども自分のマンガに描くことができる。実力以上のものができるから達成感がすごいのだ。思い切ってタブレット買おうかと検討している。タブレットならきっと上手く描けるのだ。


スマホでもタブレットでも変わらないと思いますよ

うるさい!


今のところ「いいジャン!」は0




地主恵亮(じぬしけいすけ)
1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。
2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「インスタントリア充」(扶桑社)がある。
Twitter:https://twitter.com/hitorimono
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