少年ジャンプ+漫画賞夏期

結果発表

準入選が1本、 佳作が1本出ました!

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少年ジャンプ+漫画賞」はこちら

少年ジャンプ+でヒットを目指す新人作家、求む!!
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準入選

賞金 50万円

少年ジャンプ+に受賞作掲載

「ともだちになった魚」どのみち孤独

「ともだちになった魚」どのみち孤独

あらすじ

リコが大事に育てていた魚が死んでしまい…

編集部講評

キャラクターの好感度が高く、ストーリーのまとめ方も丁寧で読後にしっかり爽快感を得られました。
テンポが良すぎて淡々と進んでいく印象があったので、ストーリーに緩急がつけられるとより印象に残る作品になると思います。次回作も楽しみにしています。

佳作

賞金 30万円

少年ジャンプ+に受賞作掲載

「双生六兵衛」芳藤曲

「双生六兵衛」芳藤曲

あらすじ

ある城の当主の元に生まれた、仲の良い双子の兄弟。跡目争いの運命にある二人は、成長しその道を違え…

編集部講評

壮大で真っ直ぐな兄弟ドラマとして、しっかりまとめ上げていた点が好印象でした。独特ながら華がある絵柄や、衣服や鎧など細かいモチーフも丁寧に作画できていた点なども魅力的でした。
キャラの顔立ち・表情や場面状況の書き分けを練習し、より読者に伝わりやすい作品を目指しましょう。期待しています。

最終候補

賞金 10万円

「ピエロの涙」牧野千尋

「ピエロの涙」牧野千尋

あらすじ

ユキの役目は、ピエロのお面を被ってみんなを笑わせること。そんなある日、小学生の時の友達・まいが転校してきて…。

編集部講評

力のある表情を描けており、引き込まれる作品でした。前作より線や構成も安定してきており、成長も感じられます。
ただセリフや出来事が単調で捻りがないように感じられたため、この作品にしかない驚きやキャラらしさを意識してみてください。次回作も期待しております。

LINK先生講評

目のアップの使い方が巧みで、表情の描き方含め感情表現がとても達者な方だと感じました。登場人物の内面はよく描けているので、今後は主人公の行動によって人生が改善する物語に挑んでください。
途中まで仮面は象徴的な意味での想像上の小道具だと思っていたので、マイが拾ってきた時は混乱しました。

「冬月の魔物」夜久実来

「冬月の魔物」夜久実来

あらすじ

突然現れた、失踪したはずの同級生の姉。しかしその肉体は既に息絶えていて…

編集部講評

セリフ・構図・画面のデザイン力などに鋭い個性と独自の世界観を感じました。めくりや間を意識したキレのある演出も魅力的です。今作はキャラ・設定など全体的に要素が過多で、一番読ませたい部分はどこか現状では不明瞭でした。
「読者の存在」を強く再認識し、次作に挑戦しましょう。期待しています。

LINK先生講評

独特の絵柄、独特の描線。既にご自身の世界観を持っていることが伺えます。とは言え読切としては登場人物が多く、人間関係が中々頭に入って来ませんでした。
センスのある方だと思うので、一度欲張らずに作品の強みを絞り込み、ページ数含めて「引き算」がなされた一作を描いてみて欲しいです。

「幸福のガレット」世界ノオト

「幸福のガレット」世界ノオト

あらすじ

“幸せ“を感じることができなくなったお嬢様がお化けの少年と出会い…

編集部講評

丁寧に描かれた絵が印象的な作品でした。今後は構図などにこだわるとより作品の魅力を高められると思います。
ストーリーがやや単調になっていたので、作品独自の設定を上手く使えるように作品の要素を取捨選択していくことを意識してみてください。次回作も期待しております。

LINK先生講評

前半では感情を失った少女として描かれていたガレットが感情を取り戻す様が、表情の描き方で表現されていてよかったです。
その他の二人の心の動きや出来事がほとんどセリフやモノローグなどの「言葉」で説明されていたので、「絵」を中心にした「演出」で読者に伝えるよう意識して欲しいです。

「悪魔の証明」しゃけ

「悪魔の証明」しゃけ

あらすじ

とある土地神に、いじめの主犯たちを呪い殺すようお願いしたら、本当に事件が…!?

編集部講評

表情が上手く描けており、恐怖を感じているキャラクターの感情が分かりやすく伝わってきました。しかし、主人公がどのような目的で行動しているのかが終始わからず、スカッとした読み味にはなりませんでした。人間関係や、キャラクターの背景を丁寧に描写してみてください。次回作も期待しております。

LINK先生講評

キャラの顔はバランスよく描けており、段々おかしくなっていく生徒たちの表情もよく描けていると感じました。主人公に当事者性が乏しいため、最後のどんでん返しであまりスカッとしなかったのが勿体なく感じました。いじめる側もいじめられる側も、もう少し人数を減らしてその分一人ひとりを掘り下げ、主人公とも何らかの人間関係を作るとよいでしょう。

「DOUBLE FELIX」山田コロ

「DOUBLE FELIX」山田コロ

あらすじ

怪物を追う任務の中、大昔に壊されてしまった地下街へと迷い込んでしまった。
謎の地下住人・ラルルに助けられたのだが、彼女もまた謎に包まれた存在だった。

編集部講評

カメラワークに拘りを感じ、1P1P面白い絵を入れようという気概が感じられました。
面白い世界観や設定が盛り込まれているのですが、次々と新たな展開が押し寄せてくるので、主人公たちの置かれている状況が分かりづらかったのも事実です。
<今、どこで、誰が、何をしようとしているのか>という基礎情報を丁寧に描くと、より多くの読者が作品に没頭しやすくなるかと思います。

LINK先生講評

カメラワークに工夫が見られ、作者の方に「描きたい絵」があることが感じられました。
ただ、序盤は世界観や主要人物の名前などわからないことが多く、物語に入り込むのが少し難しかったです。途中でバトル展開になったことにも違和感を覚えました。
背景が入っているコマも少なかったので、画面全体の白黒バランスも意識できるとより満足度の高い原稿になると思います。

受賞まであと一歩

  • 「我々は」城間雄一
  • 「バベル」綿貫漸
  • 「正しい親友の作り方」青田夏枝
  • 「影祓師」牛倉洋
  • 「怪異殺し」ニトロ
  • 「死神への手紙」kuuu

編集部総評

若い才能の個性が目立った回でした。また、自分の世界観、表現したいものが明確な作品が多かったです。
『ともだちになった魚』はその中でもつかみの良さ、キャラの魅力に秀でていました。画力も作品にマッチしていて世界観に惹き込まれました。
『双生六兵衛』は独自の和を描く画力を評価しました。荒削りですが、キャラに魅力があります。
漫画賞に期待するのは、自分だけの描きたいモノを持っている作家さんです。描きたいモノがたとえ歪でもパワーがあれば読者を惹きつけられます。ぜひ自分だけの視点・世界観を大事にして作品を描いてください。

LINK先生総評

若い作家さんが多かったですが、どの作品にも光るものが感じられました。
それと同時に、読者を楽しませようという意識の感じられる作品が少なかったようにも思います。
そうした気持ちを持っていないと職業作家にはなれませんし、ジャンプ+という媒体にもフィットしづらいでしょう。
漫画でも映画でも、ご自身が好きな作品のどこが優れているのか、今一度研究して自分の作品に取り入れる工夫をしてみてください。

これまでの「少年ジャンプ+漫画賞」結果発表はこちら

少年ジャンプ+漫画賞 2023年春期 少年ジャンプ+漫画賞 2022年冬期 少年ジャンプ+漫画賞 2022年秋期 少年ジャンプ+漫画賞 2022年夏期 少年ジャンプ+漫画賞 2022年春期